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るるる-4

女の子って なんでできてるの?
女の子って なんでできてるの?

おさとう スパイス それと

人造蛋白質分子!

そんなもので できている

ぽんぽんぽん、ぽ、ぽぽぽぽぽん♪ ぽかぽかぽん♪ ぽ、ぽぽぽぽぽん♪

砂が流れるような音を纏った細かい雨が静かに降り注ぐ。まるで霧のように辺りを霞ませ普段着のままで外に出たR-シロツメグサを濡らしていく。
月や星の光は雲に遮られ、石の建物から洩れる明かりだけが、微かに辺りを照らしている。
全身を雨に濡らしながら、R-シロツメグサは歩いて行く。草を踏むさくさくとした音が雨音に混じる。
サンテグジュベリ号の中の世界とは、まるっきり異なる世界を歩く彼女に心地よいという感覚が芽生えている。
両手を広げ、雨を全身で受ける。
耳を澄まして、水滴の音を聞く、草の葉鳴りを聞く、森の方でなく夜鳥の声を聞く、虫の音を聞く。
R-シロツメグサは微笑んだまま、空を見上げる。
灰色と黒色で彩られた雲という存在は、考えもしなかった。
刻一刻と移り変わる雲や天候っがあるなんて、考えもしなかった。
決められた時間にきめられた空を映すこと。朝の空、昼の空、夕方の空、そして夜の空。青い空、白い雲。
自分が管理していた世界≪サンテグジュベリ号≫でやっていたことは決めたことだけだった。

――なんて、この世界は刺激に満ちているのだろう。
全てが刺激的で、すべてがレム≪こころ≫を豊かにする。

ふと、草原の中で足を止めて振り返った。雨の中、温かな明かりを掲げ、闇の中で存在を主張する石作りの建物が目に入る。
ここには、本物のマンカインド≪人間≫がいる。そして、ここにはイチヒコがいる。
イチヒコは喜んでくれた。私のことを喜んでくれた。私のしたことで無邪気に喜んでくれた。
本当に、こころ豊かな私のイチヒコ。たとえ、その姿形は違っても、私のイチヒコに変わりはない。

嬉しい。私は幸せを感じている。この惑星で眼を覚ましてからの数日。レムを得てからの長い日々から比べると、ほんの一瞬にすぎないはずなのに、今までのすべてと引き換えにしてもいい。
”イチヒコ”と過ごした日々、そしてイチヒコと過ごしている日々。
私は、今ここにいることが、イチヒコといることが幸せ。イチヒコといることが私のすべて。
イチヒコの喜ぶ顔が見れるのであれば、なんだってする。イチヒコと一緒にいれるのであれば、なんだってする。

『接続 ドレクスラー管理者 D-ISSG-0100118D R-シロツメグサの権限にて、接続……』
『確認』
『昨日と同じ、花を咲かせる』
『了承 他に指示はありますか』
『他は無い』

雨の降る草原の真ん中で、R-シロツメグサは微動だにせずに空を見上げる。全身を雨に濡らしたまま。


「イチヒコ、起きる、遅刻する」
「うーん、もう少し」
R-シロツメグサが、毛布に包まってるルイズをそっと揺する。毛布の端から見える桃色の物体がもぞもぞと動くが、一向に起きる気配がない。
R-シロツメグサは微かに困った顔をしながらも、楽しそうに毛布の塊を揺する。
既に窓の外は明るい太陽が昇っている。昨日の雨もやみ、穏やかな日差しと清涼な風が開け放たれた窓から吹き込んでいる。
「はやく、起きる」
「くー」
二人が出会ってから一週間が立つが、この部屋で毎日繰り返されている光景だった。
ルイズも半分起きているが、温かい毛布に包まれ、優しい姉のような自分の使い魔の声を聞くと、自然と顔が緩んでしまい。どうしても甘えてしまう。
実家のちい姉さまのベッドで一緒に寝たことを思い出す。顔をふにゃふにゃと緩めながら、更に毛布を巻きつける。
ただ、ちい姉さまと違う点が一つ。シロ姉はシロ姉だということ。

「起きない子は、悪い子、悪い子にはお仕置き」
「むぐ……、ん、ん、んぁ」
起こそうとすればするほど、どんどん丸まっていく毛布の固まりを前に、シロ姉はふっと笑った。
毛布ごとルイズを抱きあげて唯一外に出ている顔を自分に向けたシロ姉は、おもむろにキスをした。
びっくりしたルイズが目をあけて暴れるが、それを許さず、キスをしたままベッドに倒れこむ。
ベッドの軋む音を効果音にシロ姉の舌が必至に閉じているルイズの唇を割っていく。水飴を練り込む様な音が響き、ルイズの力が一瞬緩んだ。
その一瞬を見逃さないシロ姉は、生き物のように蠢く舌を滑り込ませた。口蓋をなぞり、つつき、こすりあげる。奥まったルイズの舌を見つけるや否や、舌に吸いつき、絡ませていく。
ぴちゃぴちゃという音が響き、口をふさがれているルイズの呼吸が荒くなる。
目が潤み、シロ姉を押し返そうとしていた全身の力が抜けていく。
毛布からはみ出たルイズの両手首をとって、そのまま頭のうえに両手を挙げる格好にして押さえ付けたシロ姉が、顔を離す。二人の口に細く光る透明の糸が繋がって切れた。
真っ赤に上気して潤んだ目のルイズを、覆いかぶさるように見下ろしていたシロ姉が、微笑んだ後、再び顔を近づける。
「や、や、やめて、あ」
「ベッドの上のやめて、は、やめないで。と本に書いてあった。イチヒコ、気持ちいい?」
ルイズは顔をそむけたが、それが無防備に首筋をシロ姉にさらす行為と気がつかなかった。シロ姉は今度は首筋にキスの雨を降らし、つつっと唇で首筋を擦りあげ、耳たぶを甘噛みする。ゾクゾクとした感覚が桃色の少女の芯を打ちすえる。
首筋を吸われると同時に力も吸われていくような感覚が、この上もない快感となって辛うじて残っていたルイズの意識の枷を破壊する。シロ姉の執拗なキスが首筋から鎖骨、肩と進むにつれ、絶え間なく襲ってくる快感が全身の神経を敏感にさせていく。
「あ、あ、あぁん」
とうとう声が漏れた。その声を出したことが恥ずかしく、更に自分の耳でその声をきいたことで、さらに恥ずかしさが増していく。シロ姉と顔を合わすことすらできない。
シロ姉の手がそっと股の間に入ってくる。
「あ、いゃ、きゃっ、あ、あふぁ、あああああん」
太ももを撫でながら徐々に上がってきたひんやりとした手が、中心に触れた瞬間、びくっとルイズの体が跳ねた。
シロ姉が顔を上げ、ルイズを見つめる。軽く開いたピンク色の小さな口から、はあはあと荒い呼吸が聞こえ、潤んだ瞳が懇願する様な色を浮かべていた。
シロ姉の顔が、そっと近付いた瞬間、ばたんとドアが開いた。
「ルイズー、いるー? って、あんた、朝っぱらからなにしてんの」
ドアのところには真っ赤な髪の肉感的な褐色の少女――キュルケがいた。ベッドを見るなり、なにが行われているか悟ったキュルケは、呆れた様な表情を浮かべた。
「キュルケ、邪魔」
シロ姉にじろっと睨まれたキュルケは肩を竦めたが、出て行こうとせず、逆につかつかと部屋に入り、机の前の椅子にすとんと腰かけた。
「あーはいはい、で、そろそろ起きないとまずいわよ」
「……え?」
いまだ夢心地のルイズは、ようやく今の状況に気づき、慌てて起き上がった。
シロ姉の残念そうな表情を横目に、慌てて着替えの為にクローゼットに向かう。
「え?じゃないわよ、もう、朝御飯の時間はとっくに終わってるわよ?」
キュルケの呆れた様な声に、動きの止まったルイズは、ぎぎぎと音が鳴りそうなほどぎくしゃくとした動きで振り返った。
「朝ごはんは、もう終わったわよ、ミス・ヴァリエール」
「そんなぁ~~~~」

「お腹すいた」
「朝っぱらからいちゃいちゃしてるからよ、しかし、ルイズにそんな趣味があったなんてねぇ」
「なななななによ、あれはシロ姉が勝手にやってきてるんだからっ、わわわわたしはそんな気なんてないわよっ」
授業の合間の休み時間に、階段状の講義室の机に突っ伏したルイズの横にキュルケがやってきた。
授業で使う教本を机にどんと置いて、首を揉んでいる。
がばっと顔をあげて真っ赤になって抗議したルイズだが、回りの痛い視線に気付いて声を落とした。
「で、なんなのよ」
「もうすぐ、品評会でしょう?」
机に顎をつけたまま、キュルケを見上げたルイズは、空腹なのも相まって白目で睨む様な表情になっていた。
そんなルイズの表情に苦笑したキュルケはそのままルイズの横に座った。
そのまま、品評会での芸をどうするか一方的に話していた。
そこへたまたま通りがかったモンモランシーが口を挟んできた。
「あら、キュルケは自信満々なのね」
「まあ、それなりにね」
「ところで、ルイズの使い魔はどうしたの? 今日は一緒じゃないのね」
「今は図書館にいるわ」
辺りをきょろきょろと見渡したモンモランシーに、そっけなく答えたルイズは自分の腕を枕に突っ伏した。
ミス・シュヴルーズの授業で、砂金を錬金したルイズは、昔のようにゼロと蔑まれることは激減していた。しかし、教師のシュヴルーズですら成しえない錬金ができたことで、生徒達の輪から逆の意味で孤立しかかっていた。
キュルケやモンモランシーはその中で数少ない、会話を交わしてくれる友人だった。
あの錬金の授業の後、一人で外に出て何回か呪文を唱えてみた。しかし、今までと何も変わらなかった。
あの一回はまぐれだったのだろうか? やっぱり私は魔法が使えないのだろうか? そんな思いが駆け巡ったことがある。
しかし、火の授業で屋外実習をした時は、みんなと同じように魔法が使えた。
どうにも自分の素質が分からず、表面には出さないが悩んでいたことも事実だった。
そういえば、シロ姉が図書館に入り浸るようになったのは、調べ物をしに一緒に図書館に行った時からかしら。

「うーん、今年はタバサが最有力だと思うわよ」
「まあ、私のはカエルだしねぇ、あなたのフレイムやタバサのシルフィードにはとてもかなわないわ。でも私のロビンも捨てたもんじゃないわよ」
「で、ルイズはどうするの? 品評会は明後日だけど」
頭の上でかわされる会話を何の気なしに聞いていたルイズは、指摘されて初めて気がついた。
そう、明後日は使い魔の品評会。
「わわわ」
「わわわ?」
「忘れてたーーーーーっ!」
がばっと起き上がったルイズの叫びにキュルケとモンモランシーはあっけにとられた。
2年生の大事な儀式である、品評会の日程をすっかり忘れていたルイズは愕然とした。そんなルイズをみたキュルケとモンモランシーが同時に噴き出した。
「さっきからずっと品評会の話してたのに、あんた今まで何聞いてたのよ。まあ、でも、明後日だから大丈夫じゃないの?」
「そうそう、今から準備すればいいじゃない」
二人は笑いながら両方からルイズの肩をぽんぽんと叩いた。
どうしよう?どうしよう?と、ぶつぶつ言っているルイズを、間に挟んだキュルケとモンモランシーが目配せを交わした。
「ルイズ? まえまえから聞きたかったんだけど」
「え、なに?」
「あの、シロ姉ってあなたの使い魔なのよね?」
「そうよ」
「で、平民なの?」
「え?」
「何か出来るの?」
「……」
モンモランシーの遠慮がちな言葉に、ルイズは茫然とした。
「私も聞いてない……」
ちょうど、その時、授業開始の鐘が鳴って教師が入ってきた。
そのあとの授業はなにも耳に入らなかった。

「シロ姉」
「何? イチヒコ」
夕食も終わった夜、自室で椅子に座って本を読んでいるシロ姉に、ベッドに腰かけたルイズは恐る恐る切り出した。
シロ姉は読んでいた本をパタンと閉じ、ルイズに向き直った。話し半分で聞いてくれていた方がいいのにな、と思いつつ、言葉を選んで問いかけた。
「えっと、あのね。シロ姉は、平民なの?」
「平民?」
「うん、貴族じゃなくて、魔法使えない人たち」
「魔法?」
シロ姉はきょとんとした顔でルイズを見つめる。平民や魔法という言葉が分からないようだった。ルイズは、魔法の定義に困って唸ったが、授業を引き合いにして説明した。砂を砂金に変えたことや火の玉を出したこと。
その言葉を聞いたシロ姉は満面の笑顔を浮かべた。
「私はドレクスラー管理者」
「どれくすらーかんりしゃ?」
「そう、えらい」
「偉いの?」
「そう」
シロ姉の微妙に自信に満ちた笑顔に、今度はルイズが呆けてしまう。シロ姉の言った単語はちんぷんかんぷんで、えらいといわれても何がどう”えらい”のか、見当もつかなかった。
首をかしげていると、そっと立ち上がったシロ姉がルイズの手をとった。
「イチヒコ、こっち来る」
シロ姉に部屋から連れ出されたルイズは、ちょうど部屋の扉を開けたキュルケとタバサに出会った。
手を繋いでいるのを目ざとく見つけたキュルケは、茶目っけたっぷりに微笑んだ。
「あら、ルイズ、お出かけ?」
「シロ姉が来いって」
「私達もご一緒してよろしい?」
「いい? シロ姉?」
「イチヒコがいいなら、いい」
「じゃあいいわ」
「ありがと」
ルイズは一応シロ姉に確認したが、特に嫌がらなかったので、キュルケとタバサも一緒についてきた。
シロ姉はルイズの手を引いてどんどん歩いて行って、学院の外の草原にきてようやく立ち止まった。
「で、何するのよ。こんな所にきて」
「少し、黙る」
「イチヒコ、少し離れて見てる」
「うん」
キュルケの悪態にシロ姉は、じろっと横目で睨んだあと、ルイズに向き直った。
月明かりに照らされて怪訝そうなルイズを見て、ほほ笑んだ後、シロ姉は目をつぶり両手を広げた。
額のアリシアンレンズが輝く。
夜の草原で月光の下で佇むシロ姉を見たルイズ達は、出しかけた声を両手で押さえた。
精霊かと見まごうシロ姉の周りに仄かに輝く無数の燐光が舞い始める。

『接続 ドレクスラー管理者 D-ISSG-0100118D R-シロツメグサの権限にて、接続……』
『確認』
『私を中心に半径100mに氷の結晶を降らせる。直系は1mm以内』
『了承 他に指示はありますか』
『他は無い』

額の宝石を光らせ、燐光を身にまとった幻想的な光景が収まった後、シロ姉は目をゆっくりと開けた。
ルイズが、感動に言葉を詰まらせていると、目の前に白いものがふわふわと舞い、大地に落ちる前に消えていく。
あわてて星空を見上げたルイズ達に、星の瞬きの間から無数の白いものが落ちてくる。急速に気温が下がっていき吐く息が白くなっていく。
恐る恐る手て掬ってみると、それは雪だった。一瞬で溶けたが、雪に間違いがなかった。
「え? 雪? これって、シロ姉が?」
「そう」
シロ姉を見ると、若干得意げな微笑みを浮かべていた。

キュルケもタバサも愕然としていた。天候操作の魔法なんて聞いたこともない。辺りを見渡すと真冬と見間違うほどの粉雪が舞っていた。いくら夜とはいえ、十分温かくなった春、それも雲もほとんどない晴天でこれだけの雪を降らせるなんて、スクウェアレベルのアイスストームに匹敵するんじゃないだろうか?
一体目の前の使い魔は何者?
二人の学院きっての実力者の前で、R-シロツメグサはなんでもないように、はしゃぐルイズを見つめていた。
ふと気がついたルイズが、恐る恐るシロ姉を見る。
「ひょっとして、この花も?」
「そう、イチヒコが喜ぶ、私は嬉しい」
「すごいっ、すごいわっ!」
シロ姉の答えに、一瞬動きが止まったルイズだが、次の瞬間シロ姉に抱きついた。
抱きつかれ満面の笑みを浮かべたR-シロツメグサは、慈しむようにそっとルイズの髪を撫でていた。

なんて、心豊かな……私のイチヒコ……


ぽんぽんぽん、ぽ、ぽぽぽぽぽん♪ ぽかぽかぽん♪ ぽ、ぽぽぽぽぽん♪

女の子って なんでできてるの?
女の子って なんでできてるの?

おさとう スパイス それと

人造蛋白質分子!

そんなもので できている